投稿日:2025.5.23
矯正治療終了の目安は?歯列矯正は、綺麗に歯が並べば終了?
こんにちは!新宿歯科・矯正歯科です★
「見た目はもうキレイに並んでいるし、そろそろ矯正は終わる?」
歯列に揃って歯並びが並んでいても、噛み合わせのバランスが整っていないと矯正治療が完了したとは限りません。
そこで今回は、「矯正治療の終了の本当の目安とは?」
「見た目以外に大切なチェックポイントはあるのか?」について、わかりやすく解説します。
目次
矯正治療は審美性と機能性のバランスが“本当のゴール”
歯列矯正というと、「歯並びを整える=見た目の美しさを追求するもの」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際は、見た目と機能の両方を整えることを目的にしています。
機能面のゴールとは
・発音や咀嚼(そしゃく)がスムーズにできる
・上下の歯の噛み合わせのバランスが良く、正しく噛み合っている(咬合の安定)
・顎関節に無理な負担がかかっていない
・顎や歯に余計な力がかからず、後戻りしにくい状態
このように、見た目以外にも機能的な面でバランスを整える必要があり、
機能面もきちんと満たしていて「しっかり機能しているかどうか」が治療終了の大きな判断基準になります。
矯正終了の目安になる5つのポイント
矯正治療の終了を判断するためにはどんなポイントがあるのでしょうか。
以下の5つをすべて満たしていることが理想的です。
歯列・歯軸が整い、見た目が自然でバランスが良い
歯列にきちんと歯が並んでおり、ねじれなどがない状態です。
前歯の中心の正中がきちんと整っているかも判断の基準になります。
噛み合わせが安定していて、咀嚼に問題がない
奥歯が噛んでいるのに、前歯がきちんと噛んでいなかったり、前歯がきちんと噛んでいるのに、
奥歯が噛んでいなかったりする場合には、噛み合わせのバランスが整っていません。
奥歯・前歯ともにバランスよく適切に接触している状態が望ましいです。
舌や筋肉の動きに問題がなく、発音・飲み込みが自然
食事をしている時に舌で歯を押していたり、安静にしている時に舌が正しい位置についていないと、
歯並びに影響を及ぼす可能性があります。
これらの舌癖は矯正前に完全する必要がありますが、矯正が終了しても治っていない場合には、治す必要があります。
舌癖をそのまま放置すると、後戻りの可能性があります。
安静にしている時の舌の正しい位置は、上顎の少し出ている部分ですが、
この位置につくようにトレーニングをしましょう。
また、口周りの筋力が弱い場合には、口腔筋機能療法というトレーニング法もありますので、ご相談ください。
顎の動きがスムーズで、顎関節に痛みや違和感がない
一部の歯が当たっていなかったり、強く当たっている部分があると顎関節に負担がかかる場合があります。
その状態が継続すると、顎の動きに支障が出たり、顎関節に痛みを伴ったりする場合があります。
安定した状態が一定期間維持されている
歯の動きが止まり、リテーナー前の確認期間を経て問題がないかを確認します。
見た目だけで矯正終了の判断をしてはいけない理由
矯正治療の終盤になると、歯並び自体は整ってきます。
ですが、以下のようなチェックポイントが最終確認として必要です。
歯と歯の接触関係は安定しているか?
歯の噛み合わせは1本1本、上下左右の歯と連動しています。
そのため、わずかなずれや傾きでも全体のバランスに影響します。
・歯が傾いたり捻れたりしていないか
・上下の歯の接触が点ではなく面であるか
・舌や頬の筋肉に過剰な力がかかっていないか
このような微調整を怠ると、見た目はきれいでも「噛みにくい」「発音しにくい」などの不具合が
生じることがあるため、注意が必要です。
噛み合わせがきちんと合っているか?
・前歯でしっかり噛み切れるか?
・横にずれて咬合していないか?
・上下の奥歯が正しい位置でかみ合っているか?
これらは見た目では分かりにくく、歯科医師による専門的な噛み合わせの評価が必要です。
治療終了後に必要な“保定期間”の重要性
歯を動かす動的矯正期間が終了した後も歯はまだ安定していないため、
整った歯を維持するための「保定期間」が必要です。
この期間は、矯正治療で整った歯並びを安定させるための大切な期間になります。
保定とは?
歯が動いたばかりの状態では、元の位置に戻ろうとする力が働きます。
そのため、リテーナー(保定装置)を使って歯の位置をキープする期間が必要になります。
後戻りが起こる主な原因
骨や歯周組織が安定する前に装置を外した
矯正によって動いた歯は、その位置に「仮留め」されているような状態です。
周囲の骨(歯槽骨)や歯根膜、歯ぐきなどの軟組織が、新しい位置に順応するには時間が必要です。
装置を早く外してしまったり、保定を行わないまま放置してしまったりすると、
歯は“元の位置に戻ろうとする力”を働かせてしまいます。
【対策】
治療終了後は、必ず保定装置(リテーナー)を使い、組織が安定するまで十分な期間保定することが重要です。
保定期間は一般的に2~3年程度のことが多いですが、大幅に歯を動かしたり、
歯並びの不正が強い場合には期間が長くなったりすることもあります。
歯科医師の指示がありますので、指定された保定期間を守るようにしましょう。
保定装置を指示通り使っていない
保定期間におけるリテーナーの装着時間を守らないことも、後戻りの大きな原因です。
「ちょっと窮屈だから仕事の時は外しておこう」「寝る時につけるのを忘れてしまった……。」
などで、歯は少しずつ元の位置へ戻ってしまいます。
たった1日でも外す時間が長ければ、後戻りしやすくなります。
舌や口唇の癖(舌癖・口呼吸など)が改善されていない
口呼吸
口が開いた状態が常に続き、唇や頬の正しい圧力が歯にかからない。
口周りの筋力が低下しやすくなる。
舌癖(ぜつへき)
舌で前歯を押す、しゃべるときに舌が出る。
安静にしている時の舌の正しい位置は上顎の少し出ている部分です。
この位置につくように、普段から意識して舌のくせを改善しましょう。
噛み合わせのバランスが不安定なまま放置された
歯並びは見た目だけでなく、「噛み合わせ(咬合)」のバランスも整っている必要があります。
・上下の歯がうまく噛み合っていない
・一部の歯だけに強く力がかかる(咬合干渉)
このような状態が残ったまま矯正装置を外してしまうと、
噛む力によって歯がずれてしまうことがあります。これも後戻りの一因です。
【対策】
矯正終了時には咬合の安定性をしっかり確認する。
定期的なチェックでかみ合わせのズレが起きていないか確認する。
矯正終了の本当のゴールは「見た目+機能+安定」
矯正治療は「見た目の変化」でゴールが分かりやすいため、「もういいかな?」と思いがちですが、
本当のゴールは、機能的な改善と安定ができていることです。
・しっかり噛める
・健康な口元を維持できる
・歯が安定して戻らない
・顎がスムーズに動く
ことがポイントになります。
矯正中の方も、これから始めようとしている方も、焦らずしっかり仕上げる意識を持ち、
最後まで歯科医師と二人三脚でゴールを目指していきましょう。
矯正治療終了の目安は?歯列矯正は、綺麗に歯が並べば終了?まとめ
矯正治療は、見た目だけでなく機能面も整える治療です。
さらに、その状態を維持するためには、保定をして安定させることが大切になります。
せっかくきれいに整えた歯並びを、一生モノとして維持するには“後戻りさせない習慣”がとても大切です。
少しの意識と行動で、治療の成果はずっと保てます。
ご自身の歯並びを守るために、できることから始めていきましょう!
新宿歯科・矯正歯科では、裏側矯正(舌側矯正)、表側矯正、マウスピース型矯正に対応しており、
患者様のお口の中の状態とご希望に合わせてより良い矯正方法をご提案いたします。
歯並びが気になっている方はお気軽にご相談ください。
新宿歯科・矯正歯科ってどんなところ?
★新宿駅から徒歩3分★
・裏側矯正歴16年、症例数20,000件以上
・全国に分院を持つ裏側矯正専門医
裏側矯正の経験の豊富さは都内1です!
新宿駅からアクセスも近くてとっても便利♪
土曜・平日夜遅くまでやっているので会社員の方も多く通われています(*^^*)
SNSも毎週更新中です!ぜひチェックしてみてください☆彡
インスタグラムでは、症例写真のまとめや、矯正についてのお役立ち情報、院内の雰囲気がわかる動画など
様々な情報を発信しています(^^♪
→★Instagramはこちら★
毎日カウンセリングのご予約も承っております!
当日精密検査を受けることも可能ですので、当院の治療方針が気になる…
という方は是非一度ご来院ください♪
→★カウンセリングのご予約はこちら★