投稿日:2025.10.8
矯正中に妊娠しても大丈夫?通院の続け方と一時中断のポイント
「矯正治療中に妊娠したら治療はやめなきゃいけないの?」と不安に感じていませんか?
結論からお伝えすると、妊娠中でも矯正治療は継続できます。
体調を最優先にするため必要に応じて一時中断することもありますが、
落ち着いたら治療を再開できますのでご安心ください。
こちらのページでは、矯正治療をしている妊婦さんの過ごし方や
無理のない範囲で治療を続けるポイントなどを分かりやすくまとめました。
ぜひご参考ください。
目次
妊娠中の矯正治療について結論と基本方針
矯正治療は虫歯や歯周病よりも治療期間が長く、とくに全体矯正の場合は2~3年かかるのが一般的です。
メインの治療で整えた歯並びや噛み合わせをキープするための保定期間としてさらに2~3年ほど必要になるため、
治療中に妊娠や出産などを迎える方も珍しくありません。
「妊娠したら治療を中断しなきゃいけないの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、矯正期間中に妊娠の可能性があっても対応可能です。
一時中断・再開ができるので問題はありません。
ただし、中断している期間が長ければそれだけトータルの治療期間は延びる可能性があります。
個人差が大きいので妊娠の可能性や予定がある場合は、主治医へ早めの共有をおすすめします。
矯正中の妊娠時期ごとの過ごし方
妊娠中は時期によって体調に差がでやすく、矯正治療でも注意する点が異なります。
安心して治療を受けるためにも時期ごとの過ごし方について事前に把握しておきましょう。
妊娠がわかったとき
妊娠が発覚したら、まずは主治医に「妊娠したこと」「出産予定日」「現在の体調」を伝えましょう。
それらの情報をもとに治療計画の練り直しが必要になることもあります。
また、今後つわりの影響で装置にトラブルが発生する可能性もあるので、
装置の現状に問題があるかどうかの確認も必要です。場合によっては予約の調整を行います。
つわり期
つわり期は体調の変化がおこりやすい時期です。
装置の違和感があるとつわりが悪化する可能性があるためその対策を行ったり、
お手入れ不足やホルモンバランスによる虫歯や歯周病のリスク増加を防ぐ目的で、
装置清掃のコツを身に着けていただくためのブラッシング指導も積極的に行います。
無理をせずに治療を続けていただくために一時中断をご提案することもあります。
安定期
安定期は治療をすすめるのに適した時期です。
ただし、あくまで無理のない範囲で治療をすすめることが大切ですので、
そのための調整やご来院頻度についても相談して決めていきましょう。
虫歯や歯周病などが発生している場合も、この時期に治療することをおすすめします。
後期
お腹が大きくなっていることで、治療中の体勢がつらくなるケースが珍しくありません。
歯科医院では体勢配慮をはじめ、少しの変化も見逃さないよう慎重に治療を行っていきます。
少しでも安心して受診するためにも体調に合わせた受診時間の選択やご家族同伴のご来院をご検討ください。
妊娠期の矯正方法・装置別のポイント
装置によって使用感やデメリットは異なり、妊娠中はその点にも注意しなくてはいけません。
装置別のポイントを抑えておくことでより楽に治療を続けられるでしょう。
マウスピース型矯正
マウスピース型の装置を定期的に交換して歯を動かしていく方法です。
装置の取り外しが可能なため食事やお手入れが今までどおり行えて、
見た目も目立ちにくいので人目が気になるという方に向いています。
お手入れがしやすい点は、虫歯や歯周病のリスクが上がる妊娠中に向いている大きな理由といえるでしょう。
しかし、装置は薄い作りになっていますが、妊娠中は嘔吐反射がでやすくなる可能性があります。
可能な範囲で調整を行い、改善が難しい場合はワイヤー矯正をおすすめすることもあります。
ワイヤー矯正
ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面や裏面に貼り付けて歯を動かしていく方法です。
マウスピース型矯正よりも装置が分厚いため違和感が大きく、
とくに歯の裏面に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)の場合は注意が必要です。
調整後の違和感対策をはじめ、装置に食べ物がつまりにくくなるように工夫の仕方をお伝えしたり、
ブラケット周りの正しい清掃方法を身に着けていただいたりします。
付随処置の扱い
矯正治療をすすめるうえで必要な処置であっても、
妊娠中のお身体や赤ちゃんに影響がゼロとは限りません。
不安に感じやすいレントゲン撮影や抜歯、薬の処方時は必ず事前にお伝えし、ご相談させていただきます。
妊娠・出産スケジュールと治療期間の考え方
矯正治療は事前に計画を立ててすすめていきますが、途中で妊娠した場合は治療の中断・再開が必要になる可能性があります。
その場合、全体の期間が延びる可能性があるため、その点について十分に理解しておきましょう。
治療をできるだけ早く終わらせたいという方も多いですが、
妊娠中は「今できること」と「後でまとめて行うこと」を仕分けることが最小限の負担で治療をすすめるポイントといえます。
お母さんはもちろん赤ちゃんのためにも無理な治療は行えません。
出産後に引っ越しをする予定などがございましたら、できるだけ早めにスタッフまでお伝えください。
妊娠中のセルフケアと生活アドバイス
矯正治療中は虫歯や歯周病のリスクが増加します。
とくに固定式のワイヤー矯正は装置の凹凸があるため食べ物が引っかかりやすく詰まるケースも珍しくありません。
お手入れのときはブラケットの周りやワイヤーの下も忘れずにチェックしましょう。
頻繁な間食や甘いドリンクばかり飲むのもおすすめできません。
マウスピース型矯正はお手入れはしやすいですが、
装置をつけている間は殺菌作用や再石灰化作用といった歯を虫歯から守る役割をもつ唾液が歯の表面にふれにくいため、
磨き残しや糖分が残っていると一気に虫歯のリスクが上がります。装置を使用する前は必ず丁寧に歯磨きをしましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使用することで虫歯のリスクを抑えることが可能です。
普段から予防を意識した過ごし方をすることでお手入れが難しい日があっても安心して過ごせるでしょう。
矯正治療中の妊娠についてよくある質問(FAQ)
矯正治療中に妊娠が発覚した際のよくある質問をまとめました。
Q1. 妊娠に気づいたら、まず何を伝えればいいですか?
妊娠に気づいたら主治医に「妊娠したこと」「出産予定日」「現在の体調」をお伝えください。
Q2. つわりで装置がつらい時は?
自己判断で使用をやめてしまうと後戻りがおこる可能性があります。まずは主治医にご相談ください。
Q3. 調整の痛みが不安です。
患者様の体調に合わせながら無理のない程度で治療をすすめることを心がけております。
痛みを和らげる工夫の仕方も分かりやすくお伝えしていますので、安心してご来院ください。
Q4. レントゲンや抜歯はどう扱いますか?
当院では注意事項や胎児への影響の有無などを事前に説明して、納得していただいてから処置に移ります。
Q5. マウスピースとワイヤー、妊娠時に向いているのは?
マウスピース型矯正は違和感が少ないため妊娠中の方に向いている傾向にありますが、
使用感には個人差があり、必ずしも楽に使用できるとは限りません。
ワイヤー矯正のデメリットと比較して合いそうなほうをご提案させていただきます。
Q6. 産後・授乳期はいつから再開できますか?
体調が安定する産後2〜3ヶ月を目安に行うのが一般的です。
個人差がありますので、再開のタイミングは相談して決めましょう。
まとめ・医院からのメッセージ
矯正治療は長期にわたるため、途中で妊娠が発覚する方は珍しくありません。
妊娠中も治療を継続することは可能ですのでご安心ください。
体調を最優先し、必要であれば治療の中断・再開をして調整していきます。
その場合トータルの治療期間は延びる可能性があるので覚えておきましょう。
矯正治療に関するご不安やお悩みがあれば遠慮なくご相談ください。
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