投稿日：2025.6.10
矯正治療で1番辛い時期はいつ？矯正始めて慣れる目安は？
皆様、こんにちは。新宿駅から徒歩3分、大安ビル8階にある【新宿歯科・矯正歯科】です。
矯正治療をはじめると歯並びが整うのと同時に痛みに耐えないといけないのでは？と
不安になる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は矯正治療をはじめて1番辛い時期や原因、対処方法などを解説します。
目次
矯正治療で1番辛い時期とは？
矯正治療で一番辛い時期は、装置を装着して歯を動かしはじめた1週間くらいのことがほとんどです。
矯正治療で辛いと感じる多くは感じたことのない痛みによるものです。
矯正治療では痛みや違和感が生じることがあります。
歯にゆるやかな力をかけるため、歯が押される、
歯が締め付けられるなどの違和感や痛みを生じて辛いと感じることも少なくありません。
1週間くらいで矯正治療に慣れてくるため徐々に辛さはやわらいでくるでしょう。
矯正装置を装着して3～6時間くらいすると歯が浮いたような感覚が出始めて、
治療開始から36時間くらいが辛いと感じるピークになる傾向があります。
痛みを感じやすい、違和感が出るのが不安な方は矯正歯科の歯科医師に相談して
痛み止めを処方してもらうとよいでしょう。
また、ワイヤーによる矯正治療では3～6週間おきにワイヤーの調整や
交換をするためその度に辛いと感じることもしばしばあります。
痛みや違和感の捉え方は患者様の歯並びや使用する装置により異なりますので、
治療途中でも辛いと感じることもあります。
矯正歯科で辛いタイミングや原因
矯正歯科で辛い原因は以下が挙げられます。
歯が動く
矯正治療を開始すると歯が動く際に痛みを生じて辛いと感じることがあります。
これは歯が動く仕組みに関係があります。
例えば歯を後方に動かすと、歯の周りにある歯根膜というクッションの伸縮により
歯の後方の顎の骨は溶かされて、歯の前方の顎の骨は作られ始めます。
顎の骨が溶かされる際に痛みが生じる物質が分泌されるため、矯正治療中は辛いと感じやすいのです。
ただし、歯に力がかかり違和感があるときは治療が進んでいる証拠ですので心配し過ぎないようにしましょう。
耐えられないほどの痛みがある場合はがまんせずにかかりつけの矯正歯科にご相談ください。
装置が粘膜に当たる
矯正治療中に装置が唇や頬の内側に当たることがあります。
とくに、表側矯正は歯の表面に装置があるため唇に当たり気になることも多いでしょう。
粘膜に装置が当たる原因は、歯が動いてくることで余ったワイヤーが飛び出した状態にあることが考えられます。
歯が並ぶと余ったワイヤーは一番奥から伸びてきます。
その結果、頬の粘膜に突き刺さり傷つけてしまうことがあるのです。
他にも、固定している細いワイヤーが唇に引っかかることがあります。
表側矯正では歯の表面に貼り付けるブラケットの溝にワイヤーを通して細いワイヤー（結紮線）で固定します。
その固定している細いワイヤーは、食べ物が詰まったり、
セルフケアの方法が適切ではなかったりすると唇側に飛び出てきてしまうことがあるのです。
食事
食事中に辛いと感じる方も少なくありません。
とくにワイヤー矯正の場合は食事中も外すことはできませんので、
ワイヤーに食べかすが詰まることがあるため歯に一時的に負担がかかり痛みが生じることがあります。
また、矯正治療中は歯並びの見た目はもちろん上下の噛み合わせが変わることがあります。
噛み合わせを合わせているあいだは一部の歯に噛む力が過度にかかることも考えられます。
そのため、硬いものや噛みちぎらないといけないものは食べるのが辛いと感じるでしょう。
矯正歯科で辛いのは個人差がある
矯正歯科で辛いと感じるのには個人差があります。理由は以下が挙げられますのでみてみましょう。
生理的な違い
痛みに対して敏感な方とそうでない方がいらっしゃるため、
同じ矯正治療の方法で進めても辛いと感じる方もいれば、そこまで辛さを感じない方もいます。
歯の動きや変化に敏感かどうかは個人差があるため、辛いかどうかは矯正治療をはじめるまでわかりません。
生理的な違いにより辛いかどうかはかわります。
歯並びの違い
重度の悪い歯並びの方と軽度の悪い歯並びの方であれば、重度の人の方が辛さや痛みを感じる傾向があります。
たとえば、歯と歯が重なっている部分や捻じれている部分は、
ゆるやかではありますが力をかけ続けて動かさないといけないため辛いと感じることがあります。
歯並びが悪い部分はより違和感や痛みを生じやすいため、歯並びの状態により辛さは異なります。
また、矯正治療を開始したころは辛いと感じていたのに、治療が進むにつれて違和感に慣れたり、
強い痛みを生じなくなったりして辛さが薄れていくこともありますよ。
どうしても、歯を大きく動かさなくてはならない場合は違和感が生じるかもしれませんが歯が動いている証拠です。
心的な問題
心的な問題で辛いと感じることもあります。
矯正治療をしたら「ちゃんと歯は動くの？」「いつまで治療は続くの？」などと
悩んではじめられないこともあるかと思います。
治療がはじまってもこのような考え方により、不安が大きくなって辛さが増すことがあるのです。
このような不安により矯正治療に前向きになれずに辛いと考えてしまう方も少なくありません。
そのため、矯正治療前には治療期間がどれくらいなのか、
歯がどのように動いていくのかなど歯科医師からしっかり説明を受けることも大切です。
矯正治療は装置にもよりますが2～3年ほど治療期間があるため、
最後まで治療をやり抜くためにもモチベーションを高めておきましょう。
歯並びを治したい多くの方は「見た目」が気になっています。
そのため矯正治療をしたら「よい歯並びになる」「笑顔が素敵になる」など
前向きな考えを持っているだけでも辛さは軽減するでしょう。
目的もなしに治療を開始する方はほとんどいないと思います。
とくに当院が取り扱っている成人矯正であれば、自分の意志で治療を開始すると思いますので
治療開始時のモチベーションを保つことも重要です。
当院の裏側矯正（舌側矯正）やマウスピース型矯正であれば、
デジタルデータで治療開始から治療のゴールの歯並びを目で見て確認することができます。
目で見れることで治療のモチベーションも高まります。
矯正歯科で辛いときの対処方法
矯正歯科で辛いときの対処方法を紹介します。
矯正歯科に相談
耐えられないほどの辛さであれば、矯正装置の損傷やむし歯などのトラブルも考えられます。
通院日までがまんできないほどの痛みや違和感があれば早めに矯正歯科に相談しましょう。
※当院ではむし歯や歯周病などの一般治療は行っていません。
矯正治療前に歯のトラブルが発見されたら一般歯科で優先して治療を受けましょう。
冷やす
歯の痛みがあるときには冷やしてみましょう。身体が温まると痛みが増す傾向があります。
冷たい水を飲んだり、頬を冷たいタオルで冷やしたりするのがおすすめです。
痛み止めを服用する
矯正装置の調整日や治療開始日は違和感や痛みを生じることがありますので、痛み止めを服用するとよいでしょう。
やわらかいものを食べる
矯正治療中は食べてはいけないものはありませんが、注意して食事することは辛さを軽減することにつながります。
歯に負担がかかる硬いものや装置に貼り付く粘り気のあるものは避けるのがおすすめです。
矯正治療で違和感や痛みがある場合は、
・うどん
・オムレツ
・煮物
・豆腐
・おかゆ
などのやわらかい食事を摂るとよいでしょう。
矯正用ワックスを使用する
粘膜にワイヤーが引っかかり辛いと感じる場合には、矯正用ワックスを使用しましょう。
ワイヤーが飛び出している部分にワックスを付けることで粘膜を傷つけることを防げます。
矯正治療で1番辛い時期はいつ？矯正始めて慣れる目安は？まとめ
矯正治療で一番辛い時期は治療をはじめて1週間くらいがほとんどです。
装置を付けて3～6時間くらいで辛いと感じはじめて36時間ほどでピークに達します。
しかし、辛いと感じるのには歯並びの状態や心的な問題、痛みへの強さなどが関わっており個人差があります。
辛い気持ちを軽減させるためには、予定通り通院してモチベーションを保つことや装置への適切な対処が必要です。
治療を開始して少しでも辛いと感じる場合や、矯正中不安な点がある方はカウンセリング時にお尋ねください。
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