投稿日:2024.10.11
でこぼこの歯(乱杭歯)は矯正でどこまで治せるの?
皆様、こんにちは。新宿駅東南口より大安ビル8階にある「新宿歯科・矯正歯科」です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
「歯がでこぼこしていて気になる」「でこぼこの歯は矯正治療で治せるの?」
などと気になっている方も少なくありません。
でこぼこの歯を「乱杭歯(らんくいば)」と呼び、矯正治療で改善することが可能です。
今回は、乱杭歯の特徴や原因、乱杭歯のデメリットや治療の方法を解説します。
目次
乱杭歯の特徴
乱杭歯とは、歯と歯が重なり合ったり、歯が捻じれて生えたりしている歯並びを指します。
矯正歯科では、乱杭歯を叢生(そうせい)と呼び、悪い歯並び(不正咬合)のひとつに分類します。
一般的には、ガチャ歯やガタガタ歯などと呼ばれることもあります。
歯がガタガタと並ぶ叢生(乱杭歯)は、日本人の不正咬合の中でも最も多いと分かっています。
日本人は顎の骨が小さい傾向があり、決められた顎の大きさの中にすべての歯が並びきらないことで、
乱杭歯になってしまうのです。
乱杭歯の原因
乱杭歯になる原因は、「先天的な原因」と「後天的な原因」に大きく分けられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
先天的な原因
先天的な原因とは、遺伝が挙げられます。
たとえば、以下が遺伝することで乱杭歯になることがあります。
・顎の骨が小さすぎる
・歯が平均よりも大きい
・歯の本数が多い
などが挙げられます。
顎の骨は両親に似ることがあり、骨格が似ることで声や頭の形、歯並びまで似ることがあるのです。
また、歯は平均的な大きさが決まっています。
上の前歯の大きさは男性では8.6mm、女性では8.5mm前後といわれています。
下の前歯は幅が6~7mm、高さは9~11mmくらいとわかっています。
しかし、必ずしも平均的な歯の大きさで生えてくるかはわかりません。
両親の歯が大きいと、お子様に遺伝することはあります。
顎が小さい傾向がある日本人では、歯が大きく生えるとすべての歯がきれいに並びきらずに乱杭歯になってしまうのです。
他にも、歯の本数が多い「過剰歯」があると顎の大きさが十分であっても
すべての歯が顎の土台(歯列)に並びきらずに乱杭歯になることも。
そして、過剰歯も遺伝することがあるのです。
乱杭歯が遺伝するというよりも、骨格や歯の形や大きさが似ることで両親と歯並びが同じになったと感じるのです。
後天的な原因
後天的な原因とは、舌の位置や癖により歯並びが変わってしまうことが挙げられます。
舌は通常、上の歯の少し後ろの膨らみがある箇所に位置しており、その部分を「スポットポジション」と呼びます。
ただし、舌の筋肉の力が低下しているとスポットポジションに舌先を安定させておくことが難しく舌が低位になることがあるのです。
舌が低位にあると、舌で前歯を押してしまい歯の並ぶ位置が乱れてしまい乱杭歯になってしまうことも。
また、舌が低位になると舌癖が増える傾向があります。舌癖とは、以下が挙げられます。
・舌で歯を押す癖
・歯で舌を噛む
・舌を出してしまう
などが挙げられます。
これらの癖で歯並びが徐々に乱れてしまうこともあるため、気付いたら早めに改善することが大切です。
他にも、
・唇を噛む癖
・お口をポカンと開ける癖
・指を吸う
・爪を噛む
などの癖(口腔悪習癖)があると乱杭歯になることがあります。
お口をポカンと開く「口呼吸」は、唇で歯を抑える力がないため
歯の内側にある舌の力で徐々に歯並びが乱れていくリスクが高まります。
他にも、指を吸う癖が取れていないお子様は4~5歳くらいを目安に
「手をつないで寝ようね」「お兄ちゃん・お姉ちゃんになったからやめようね」などと
優しく寄り添いながら声をかけてあげましょう。
上記のように、舌が低位にあったり舌の癖があったりすると、
乱杭歯を悪化させるばかりか歯並びを歯列矯正で改善しても悪い歯並びに後戻りしてしまうリスクがあります。
乱杭歯のデメリット
乱杭歯を放置するデメリットは、以下が挙げられます。
見た目のコンプレックス
歯がガタガタと重なったり、歯が捻じれたりしていると歯並びの見た目が悪くなります。
歯並びが気になると、にっこり歯を見せて笑顔になることに抵抗を覚える方も少なくありません。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯が重なったり、捻じれたりしていると食事をしたときに歯と歯の間に食べかすが詰まりやすくなります。
そして、歯がガタガタしていることでブラッシングにテクニックがより必要になります。
歯と歯の間にある食べかすを放置しておくと、その中で細菌が増殖してしまい虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
虫歯や歯周病の原因は、歯垢(プラーク)でこれは細菌の塊です。
歯垢を歯磨きで毎日落としきるためには、セルフケアのテクニックを身に付けることだけではなく、
根本的な磨きにくさの原因となっている歯並びの悪さを改善することも大切なのです。
しっかり食べものが噛めない
歯がガタガタしていると、前歯で硬いものをしっかり噛み切ることが難しくなることも。
さらに、奥歯が捻じれていると上下の歯で大きな食べものを細かくすりつぶすことが大変な方も少なくありません。
そのため、やわらかい食べものを選択して食事を無意識にしている方もいらっしゃるでしょう。
自分の好きなメニューを食べられなくて困っている方もいるかもしれません。
ただし、歯並びを整えたらご自分の歯でしっかり噛むことができるため美味しさがより増すでしょう。
胃や腸への負担
しっかり食べものを噛むことができないと大きい塊のまま食べものを飲み込まざるを得なくなります。
その結果、大きな塊のまま胃に食べものが運ばれて負担がかかることがあります。
胃や腸に負担がかかるばかりか、細かく食べものを噛むことができないため栄養が十分に吸収できないことも。
粘膜を傷つける
歯がガタガタしていると、思いもよらないタイミングで唇や頬を誤って噛んでしまうことがあります。
乱杭歯の中には、八重歯も含まれ歯が唇側に1本でも出ているだけで、
唇に引っかかってしまうこともあり、粘膜に傷ができてしまうのです。
乱杭歯の治療は抜歯が必要?
乱杭歯の歯並びの方は、矯正治療により歯並びを整えることができます。
しかし、歯並びの状態によっては抜歯が必要になることもあるため、
事前にカウンセリング時に確認しておくとよいでしょう。
顎が小さすぎてすべての歯が並びきれていない乱杭歯の場合は、
前から数えて4もしくは5番目の歯を抜いて歯列矯正を行います。
顎の大きさが十分にある場合は、全体的に歯を奥に移動させたり、
歯の並び方をU字型に整えたりすることでスペースができて歯を抜かずに歯並びを整えることができるのです。
抜歯が必要になるかどうかは、レントゲン撮影や視診など精密な検査を行ってから決定します。
乱杭歯の矯正治療
乱杭歯の矯正治療を当院で行う場合は、以下の方法から選択いただけます。
・表側矯正
・裏側矯正(舌側矯正)
・マウスピース型矯正
表側矯正は、歯の表面にブラケットを付けてワイヤーを通すことで歯並びを整えるポピュラーな治療方法です。
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側にブラケットとワイヤーが装着されるため表側矯正よりも目立ちにくいのが特徴です。
また、表側矯正や裏側矯正(舌側矯正)は固定式ですが、
マウスピース型矯正であれば取り外しができるためより目立たないでしょう。
歯磨きや食事は普段通りお過ごしいただけます。
歯がでこぼこしていれば歯列矯正で治そう!
歯がでこぼこしていたら放置すると悪化することがありますので、早めに歯列矯正を行うのがおすすめです。
新宿歯科・矯正歯科では、乱杭歯の歯列矯正も行っておりますのでお気軽にご相談にお越しください。
歯列矯正を行えば、乱杭歯であっても美しい歯並びをめざすことができます。
また、歯並びだけではなく骨格的に問題がある方には外科的な処置を提携している医院で受けていただくことができます。
新宿歯科・矯正歯科ってどんなところ?
★新宿駅から徒歩3分★
・裏側矯正歴16年、症例数20,000件以上
・全国に分院を持つ裏側矯正専門医
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