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ブログ

投稿日:2023.10.25

出っ歯だと喘息になる?関係性は?

皆様、こんにちは🍠
新宿歯科・矯正歯科です!
いちも当院のブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
「出っ歯」は上の前歯が出ている特徴的な歯並びであり、
「喘息」は気道に炎症が起こる呼吸器系の疾患であることは
周知の事実かと思います。
一見なんら関わりのないように見えますが、
この出っ歯と喘息、実は関係しているケースがあることをご存知でしょうか?
今回は、この出っ歯と喘息の知られざる関係性について、
具体的なメカニズムや予防策、治療法に至るまでを詳しく
お話させて頂きます。

出っ歯とは

出っ歯

「出っ歯」とは、歯の配置や噛み合わせの問題がある不正咬合の一種で、
上顎が前方に突き出ていることから「上顎前突」とも呼ばれている歯並びです。
前歯が突き出ていることから、見た目に影響を及ぼすだけでなく、
下顎との噛み合わせが不正確になって咀嚼しにくくなったり、
唇が閉じにくい口唇閉鎖不全を引き起こすことがあります。
出っ歯は、遺伝的要因による先天的なものや、
口呼吸や舌癖などの口腔周囲の習慣、または乳歯から永久歯への交代過程で
生じた問題による後天的なものが原因です。

喘息とは

一方喘息(ぜんそく)は、慢性的な炎症によって引き起こされる呼吸器疾患の一つで、
主に気道の収縮と炎症に伴う症状が特徴です。喘息には、以下のような症状があります。

喘鳴(ぜんめい)

気道が狭まることで、
呼吸時にヒューヒューといった音が聞こえることがあります。

息切れ

喘息の場合、酸素を取り込める量が少ないことから、
運動時に息切れや呼吸困難が発生することが多い傾向にあります。

せきや痰

特に、夜や早朝などに咳が頻繁に現れて痰が出たり、息が切れることがあります。

胸の圧迫感

喘息発作の際に、胸部に圧迫感や痛みを感じることがあります。
喘息の原因は多岐にわたり、遺伝的要因、アレルギー、感染症、喫煙、などが関与しています。
しかし、中には全く関係のないように見える、歯並びの出っ歯が関係するものもあるのです。

出っ歯と喘息の関連性とは

出っ歯は、上顎の歯が前方に突き出ている状態で、
噛み合わせが不正確になりやすい傾向があります。
これにより、唇が完全に閉じにくく、通常の鼻呼吸が妨げられることで、
口呼吸となりやすいのです。
出っ歯によくみられるこの口呼吸は、
乾燥した空気や微粒子が直接気道に入ることがあり、
喘息発作のリスクを増大させる要因の一つとなります。
このように口呼吸が継続的に行われると、気道の刺激や炎症が増加し、
喘息の発症や症状の悪化につながる可能性があるのです。
また、口呼吸は深くゆっくりとした鼻呼吸に比べて、
浅く速い呼吸につながりやすいため、
気道の収縮や喘息の発作を引き起こすことがあります。
つまり、出っ歯の場合、喘息の悪化や発症につながる可能性のある
口呼吸が多くみられることから、
通常よりも喘息のリスクが高くなるということになります。

口呼吸が喘息に与える影響

口呼吸は、喘息に対して直接的な影響を持つ要因とされています。
例えば、口呼吸は微小な繊毛と粘液によって異物や
微粒子を排除できる鼻ではなく、
無防備な口から空気を取り入れるため、
ウイルスやアレルゲンを気道に直接送り込む可能性が高まります。
これにより、気道が刺激を受けて炎症が増加することで気道が収縮し、
喘息の症状が悪化する原因となり得るのです。
特に、口呼吸によってアレルゲンが気道に直接入るリスクが高まると、
アレルギー性の喘息を誘発する原因となり、
アレルギー反応の増加につながる可能性があります。
また、冷たく乾燥した空気が口から直接気道に届き、
気道の刺激となることも口呼吸が喘息に与える悪影響の一つです。
さらに、口呼吸は通常の鼻呼吸に比べ、浅く速い呼吸パターンになりがちです。
このような浅い呼吸は、気道の収縮を引き起こして気道の狭窄を誘発し、
喘息の発作を悪化させます。
この浅い呼吸をもたらす口呼吸は、交感神経を優位にしやすく、
副交感神経を抑制することがあります。
このバランスの崩れは気道の収縮に寄与し、喘息のリスクを高める要因にもなります。
口呼吸によるこれらの影響は、喘息発作のリスクを増加させ、
喘息の症状を悪化させる可能性があります。
そのため、特に喘息のある方は口呼吸を避け、鼻呼吸をすることが重要です。

出っ歯の治療は喘息の予防につながる?

出っ歯の治療は、口呼吸と喘息の予防に役立つことがあります。
これは、歯科矯正治療によって出っ歯の状態から正常な噛み合わせに導き、
機能的な口腔環境にすることで、
口呼吸による喘息の発症リスクを低減できる可能性があるためです。
つまり、口呼吸に寄与する出っ歯は喘息と関連している可能性があり、
喘息の症状の悪化や発症のリスクを増大させる要因となるため、
出っ歯の早期治療や歯科矯正によって口呼吸を改善することで、
喘息の予防につながると言えるでしょう。

鼻が詰まってで口呼吸ができない場合は?

鼻炎により口呼吸ができない場合には、必ず耳鼻科を受診するようにしましょう。
出っ歯の矯正治療では、歯列の整列とともに口呼吸の改善を取り入れて
治療を進めていきますが、鼻炎による口呼吸がある場合には
歯科医院ではどうすることもできません。
慢性的な鼻詰まりは、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの可能性が高いため、
まずは原因を特定し、鼻での呼吸を妨げる要因を排除することが重要です。

出っ歯の治療法は?

矯正装置

出っ歯を治療するためには、歯科矯正が不可欠です。
歯科領域で行う矯正治療では、ただ歯列を綺麗に並べるだけでなく、
噛み合わせの正確性を回復し、
口呼吸など口腔周囲に影響を与える悪因子を排除して
お口全体の問題を改善します。
また、お子様の場合に顎や歯列の形成が盛んな時期に、
予防的矯正治療などを行い口呼吸を早期に改善することで、
後天的な出っ歯の予防にも役立ちます。
出っ歯の治療は、主にワイヤー矯正(表側・裏側・ハーフリンガル)と、
マウスピース矯正によって行われます。
歯列の状態によっては、突出した前歯を下げたり、凹凸のある歯列を綺麗に並べるため、
歯と歯の間を削って隙間を作る「IPR」や、
小臼歯を抜歯してスペースを作る「便宜抜歯」が必要になることも少なくありません。
出っ歯の場合は奥歯のズレや、前歯を後退させるために
全体矯正になる可能性が高いため、
治療器具などにもよりますが治療期間は2〜3年と考えておくといいでしょう。
ただ、上顎の大きさや位置によって、
骨格的な出っ歯が生じている場合には、
矯正治療だけでは改善が困難であるため、
外科手術が必要になることもあります。
出っ歯が骨格によるものなのか、それとも歯並びによるものなのかによっても
治療方法が異なるため、まずは矯正歯科医による検査と診断を受けることが重要です。
また、矯正治療を検討する際には、
専門性の高い矯正歯科専門のクリニックをおすすめいたします。

新宿 矯正

まとめ

出っ歯の早期治療や矯正は口呼吸を改善し、
正しい噛み合わせを取り戻すのに役立ちます。
特に、子供の成長期に出っ歯を治療することは、
喘息の予防になることもあると言えるでしょう。
出っ歯や喘息は、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性のある状態です。
出っ歯と喘息は、口呼吸による気道刺激や炎症を通じて関係があるため、
出っ歯の早期予防や矯正治療を通じ、
口呼吸の問題を改善することで、呼吸器系を含む全身の健康状態を向上させることができます。
出っ歯による口呼吸にお悩みの方、
お子さまの喘息について心配な保護者の方などは、
まず一度矯正歯科医に相談しましょう。
当院では無料カウンセリングをおこなっていますので、
気になる事がありましたらお気軽にご連絡ください。
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