投稿日：2024.4.24

歯茎の色は遺伝的な要因はあるの？

みなさん、こんにちは。
新宿歯科・矯正歯科です。

みなさんは歯茎の色が気になったことはないですか？
意外と歯茎の色でお顔の印象も変わり、清潔感や健康的な感じを表すパーツでもあります。
イメージ的にはピンクっぽい色が思い浮かぶ方も多いと思いますが、中に紫のような色の方もいらっしゃいます。

なぜ歯茎の色にも個人差が生じるのでしょうか。
もともと生まれた時から色に差がある遺伝的な要因と、生活習慣や環境による要因があります。
色味によってはコンプレックスに感じている方も中にはいるかもしれません。
歯はホワイトニングで白くできるのに、歯茎の色も改善できたら嬉しいですよね。
歯茎の色の原因や改善方法などを説明していきますので、是非参考にしてください。

 

健康な歯茎とは

あまり歯茎の健康状態を確認する機会はないと思いますが、実は歯茎には健康な状態の基準があります。
歯茎が健康だと清潔感があり、若々しさも感じられます。

みなさんは以下の特徴にいくつ当てはまりますか？

歯茎の色が薄いピンク色

赤ちゃんの歯茎は薄いピンク色であり、そのまま綺麗な状態だと薄いピンク色を保つことができます。
しかし何らかの原因で歯茎が赤や赤紫や黒色のような色に変色すると、不健康な印象を与えてしまいます。

変色の原因は下記で詳しく説明していきます。

歯茎が引き締まっている

健康な歯茎はキュッと引き締まっていて、歯と歯の間が綺麗な三角形になっています。
ブヨブヨしていたり歯磨きを行うと出血する場合は、歯茎が腫れていて歯肉炎や歯周病のサインになります。
歯周ポケットと言われる歯茎の頂点から歯槽骨(歯茎の中の歯を支える骨)までの深さが、3㎜以内が正常値です。

歯ブラシの毛先が歯茎の中に入るのが3㎜までと言われているので、4㎜以上になるとセルフケアでは磨けなくなり、歯茎の中に汚れが溜まってしまいます。
歯周ポケットが３㎜以内だとご自身で管理でき、引き締まりのある歯茎をキープできるでしょう。

歯と歯茎の境目に汚れが付いていない

磨き残しがあると歯に歯垢や歯石が溜まってしまい、菌によって歯茎が腫れてしまいます。
歯ブラシだけでは汚れの除去率が61.2％しかありません。
フロスを併用すると79％、歯間ブラシを併用すると84.6％となっています。
それでも100％にはなりませんが、歯ブラシのみの場合はより虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

ロウリスクにするために、定期的に歯科医院にてクリーニングをしてもらうことが重要です。

スティップリングがある

聞き馴染みのない言葉と思いますが、「スティップリング」とは歯茎にみかんの皮のようなプツプツが現れる状態です。
歯茎が健康だと、歯茎のコラーゲン繊維がギュッと引っ張って見えるものなので、ハリがある証拠です。
歯茎が腫れてくるとスティップリングが消失するので、健康な歯肉の指標となります。

 

歯茎が変色する原因

歯茎の変色にはいくつかの原因があります。

メラニン色素沈着

歯茎が黒っぽくなる原因はメラニン色素が関係しています。
タバコや紫外線、飲食物、ブラッシングや口呼吸など過度な刺激を受けると、歯茎を守ろうとしてメラニン色素が生成されます。
皮膚と同じ原理で、紫外線によって焼けると黒くなるように、外来刺激が強いほど歯茎も黒ずんでしまうのです。
メラニン色素の量には個人差があり、遺伝により生まれつき量の多い方は歯茎が黒っぽい場合もあります。

・喫煙
タバコに含まれるニコチンやタールなどから歯茎を守るためにメラニン色素が生成されます。

喫煙は血管が収縮し、血流が悪くなるので赤紫色や黒っぽい色が歯茎全体に変色するのが特徴です。
実際に吸っていなくても副流煙でも生じることがあるので、お子様の歯茎が黒ずんでしまうこともあります。

・口呼吸
口呼吸が習慣になっていると外気に触れ、歯茎が乾燥しやすい状態です。
乾燥すると刺激を受けやすくなるので、メラニン色素が活性化され歯茎が変色します。

歯周病

歯周病に罹患すると歯茎が炎症しているので赤みを帯びてきます。
さらに歯周ポケットの中に歯石が付くと、血液と混ざってしまうので黒い歯石になるので、歯茎が黒っぽく見えてしまうこともあります。
歯周病は予防できる病気なので、若いうちから正しいセルフケアと定期検診を受ける習慣を付けましょう。

メタルタトゥー

虫歯の治療で使用した歯科金属が口腔内で溶け出した金属イオンや、歯科金属を口腔内で切削した際に歯茎に中に粉塵が溜まるとメタルタトゥーが生じます。
歯科金属と接触している部分に、帯状や斑点状になって現れます。
芸能人でもよく見かけますが、前歯の治療を行っているとメタルタトゥーが目立ってしまいます。

ブラックマージン

ブラックマージンとは被せ物と歯茎の境目が黒く見えてしまうことを言います。
金属による色素沈着によるメタルタトゥーではなく、歯茎の退縮や内面が金属の硬質レジン前装冠の場合、表面の白いレジンが剥がれてきたことによるものです。
加齢により歯茎が少しずつ下がってきますが、過度なブラッシング圧も歯茎を退縮させる原因になるので、力の入れすぎには注意が必要です。

 

歯茎の変色は治療できる？

様々な理由で変色した歯茎は、治療で改善することができます。
原因によって適切な治療があるので、変色の原因を理解した上で治療方法を探しましょう。 

ガムピーリング

ガムピーリングはメラニン色素沈着により変色した歯茎の治療に有効です。
治療を行うと一週間ほど歯茎が白くなるので、大切な予定がある場合には避けた方が良いでしょう。

２～３日経過すると白くなった皮が剥がれ、1～2週間ほどで綺麗な歯茎になります。
色素沈着が濃い場合は、何回か行うことで自然なピンク色の歯茎に生まれ変わります

２種類の方法があり、歯科医院によって施術方法が異なります。

・ケミカルガムピーリング
歯茎に直接フェノールという薬剤を塗り、沈着しているメラニン色素を取り除いていく方法です。

・レーザーガムピーリング
歯茎の変色部分にレーザーを当てて、メラニン色素を取り除いていく方法です。
1.2回の治療で効果を感じることができ、歯茎へのダメージも比較的少ないため治りが早いく、安全に確実に改善できるのが特徴です。

レーザーの種類によっては色素沈着だけでなく、メタルタトゥーにも効果があります。
検討している方は予め歯科医院に問い合わせておくと、スムーズに行えるでしょう。

 

歯周病の治療

歯周病による場合は歯周病治療を行い、歯周病菌が減少し改善すると歯茎の色が戻ってきます。
深くなった歯周ポケットに歯垢や歯石が溜まってると、細菌によって歯槽骨が溶けていき、歯がグラグラになってしまいます。
ご自身では磨けないところなので、専用の器具を使用してしっかり除去していきます。
歯垢や歯石を取り除くことで、歯周ポケットが正常に戻ることが多いです。
しかし重症の場合は歯周ポケットが深すぎて取り切れない汚れもあるので、歯茎を切って歯石を除去する「フラップ手術」を行う場合もあります。
正しい歯磨きの仕方、歯間ブラシやフロスの使用方法を指導してもらいセルフケアをきちんと行うことも重要です。

メタルフリーに変える

金属を使用しない補綴物に変えることで、メタルタトゥーやブラックマージンを予防することができます。
保険適応外(自費)のメタルフリーの補綴物は強度も高く綺麗ですが、最近では保険適応での白い補綴物も選択できるようになりました。
神経の治療を行うと、最終的に土台となるコアを入れて被せ物を装着することが多いです。
しかしコアを金属にしてしまうとメタルタトゥーが現れやすいので、防止したい方はファイバーコアがおすすめです。

ファイバーコアはグラスファイバーの芯とレジンによって作られていて、歯の寿命を延ばすことや金属アレルギーの点でもメリットがあります。
2016年から保険適応していますが、被せ物を保険適応外にする場合はファイバーコアも保険適応外になります。

遺伝により生まれつきメラニン色素が多い場合は、歯茎の色が黒っぽく変色している方もいらっしゃいます。
しかし生活習慣や歯科金属での変色によるものが多いので、適切な治療を受けると改善できます。
歯並びや歯の色と同じように、歯茎の色は印象を左右する大事な部分です。
健康的で素敵な口元にするために、諦めないで綺麗な歯茎を取り戻しましょう。

 

新宿歯科・矯正歯科ってどんなところ？

★新宿駅から徒歩３分★
・裏側矯正歴１６年、症例数20,000件以上
・全国に分院を持つ裏側矯正専門医

裏側矯正の経験の豊富さは都内１です！
新宿駅からアクセスも近くてとっても便利♪
土曜・平日夜遅くまでやっているので会社員の方も多く通われています。

SNSもぜひチェックしてみてください☆彡
→★Instagramはこちら★

無料カウンセリングのご予約はこちら