投稿日:2024.5.24
歯列矯正中の口臭が気になる…原因と対策をわかりやすく解説!
みなさん、こんにちは。東京都新宿区の歯医者【新宿歯科・矯正歯科】です。
「歯列矯正を始めてから、なんだか口臭が気になる……。」「マウスピースを外すとにおいがするのが心配……。」
そんなお悩みを抱える方もいるのではないでしょうか。
実は、歯列矯正中の口臭にはいくつかの共通した原因があり、適切なケアをすれば、改善・予防することが可能です。
そこで今回は、歯列矯正中の口臭に悩む方に向けて、においの原因、
改善方法、そしてにおいを予防するためのポイントまで、詳しく解説していきます。
目次
歯列矯正中の「においトラブル」原因はどこにある?
歯列矯正中の口臭は、装置の種類に関わらず、多くの方に起きる可能性があります。
矯正装置が汚れている
矯正装置がついていると、歯みがきがしにくくなるため、歯と歯ぐきの境目や装置のまわりに汚れがたまりやすくなります。
そうすると、プラーク(歯垢)や食べかすが口臭の原因菌のエサになり、嫌なにおいが発生しやすくなるのです。
特にマウスピース矯正では、長時間の装着によって装置内が湿った状態に保たれ、細菌が繁殖しやすくなります。
食事や歯磨きの時に取り外しするため、その際に食器洗い洗剤などで洗浄しましょう。
また、十分に洗浄されていないマウスピースを再装着することで、においが悪化することもあります。
【対策】
矯正装置の周りには汚れが付きやすく、一般的な歯ブラシだけではすべての汚れが落としにくくなります。
そのため、歯ブラシの1列になっているなど毛束が少なく、
歯ブラシの毛先が当たりやすい物や細かい部分の汚れを除去しやすい毛束が1つになっている
「タフトブラシ」などを併用すると汚れを落としやすくなります。
また、矯正用器具の部分にも対応している矯正用のデンタルフロスや歯ぐきの境目の大きさによっては、
歯間ブラシを併用して汚れを落としましょう。
患者様に合った歯磨きの仕方やデンタルケアグッズ選びは、
通院した時にお伝えすることができますので、疑問がある場合はお気軽にご相談ください。
歯ぐきの炎症・歯周病のリスク増加
汚れが残っている状態だと、歯茎に炎症を引き起こして出血などの初期症状が起こりやすくなります。
歯茎の炎症はにおいの原因になる場合があり、歯周病も口臭の原因になるため、早期の対処が重要です。
また、矯正装置が付いた時に装置が当たって口内炎ができる場合があります。
粘膜の炎症もにおいの原因になる場合がありますので、注意しましょう。
【対策】
矯正装置が当たらないように「矯正用ワックス」で粘膜を保護すると口内炎を防ぎやすくなります。
口内炎ができた時は、歯科医院で相談しましょう。
お口の中が乾燥している
歯並びの不正が強い方は、歯並びや噛み合わせのバランスの悪さで口が閉じにくいことがあります。
唾液には、汚れを洗い流す作用がありますが、お口の中が乾燥すると唾液の働きが弱くなってしまい、
細菌が増えて口臭を引き起こしてしまう場合があります。
【対策】
お口が乾燥しやすい原因の1つに口呼吸があります。
通常は、鼻で呼吸をする鼻呼吸が正しいのですが、口で口呼吸をすると細菌が増えやすくなってしまいます。
口呼吸の原因は歯並びの悪さや口周りの筋力の低下などもありますが、
習慣化していることで口呼吸になっている場合もあります。
また、慢性の鼻炎などが関係している場合もありますので、その場合は耳鼻科を受診して慢性鼻炎を改善しましょう。
そのほかの原因の場合は、まずは意識して口呼吸を改善するようにしましょう。
口周りに筋力が低下している場合には、筋力トレーニングをする方法もありますので、ご相談ください。
歯列矯正中の口臭を放置するとどうなる?リスクと注意点
「歯列矯正中だけ口臭がするのでは?」と考えてしまう方のいるのではないでしょうか。
しかし、歯列矯正中の口臭を放置しておくのは様々なデメリットがあります。
見た目の改善を目指して行う矯正治療だからこそ、口腔内の清潔を保つことも大切です。
矯正装置の劣化や不具合の原因に
口腔内が不衛生なまま矯正装置を使用し続けると、装置の金属部分や接着剤の劣化が早まることがあります。
また、マウスピース矯正の場合は、装置内に細菌や汚れが溜まることで、
マウスピース自体ににおいがしたり、正しい矯正力がかからない可能性も考えられます。
これは装置の適合不良につながり、歯の動きにズレが生じるリスクもあります。
周囲の人に気づかれてしまうストレス
口臭は、自分では気づきにくい反面、周囲の人には意外と伝わってしまいがちです。
特に会話中やマスクを外した瞬間など、「なんとなく気づかれているかも」と思い始めると、
人との距離を取りたくなったり、笑うことや話すことに抵抗を感じるようになったりすることもあります。
これが心理的なストレスやコンプレックスとなり、矯正中の生活の質にも影響を及ぼすことがあります。
虫歯や歯周病が進行しやすくなる
口臭の主な原因は、口腔内に残ったプラークに繁殖する細菌です。
矯正装置があることで歯磨きが難しくなり、汚れが蓄積されやすくなります。
この状態が続くと、虫歯や歯周病が進行しやすくなり、治療中に追加処置が必要になるケースも。
場合によっては、装置を外して虫歯治療を優先せざるを得ないこともあり、
治療期間の延長につながる可能性もあります。
【歯列矯正の種類別】歯列矯正中の口臭対策
ワイヤー矯正中の方
ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周辺に汚れが残りやすくなります。
この部分の汚れをしっかり落とせるように対策しましょう。
おすすめのケア方法
タフトブラシや矯正用歯ブラシを活用
細かい部分やブラケット周辺、ワイヤーの下など、通常の歯ブラシでは届きにくい場所におすすめです。
歯の一本一本をなぞるように磨くと、汚れをしっかり除去できます。
スーパーフロスや矯正用フロスで歯間の清掃
ワイヤーがあると普通のデンタルフロスは使いにくいため、先端が硬くなっている「スーパーフロス」が便利です。
また、矯正用フロスも対応しています。
歯と歯の間にしっかり通して、奥にあるプラークも除去しましょう。
フッ素入り歯磨き粉+抗菌うがい薬の併用
フッ素は虫歯予防に効果的です。
歯磨き粉を高濃度のフッ素入りの物に変更するだけなので、簡単に虫歯予防効果が見込めます。
また、仕上げに抗菌うがい薬で口腔内全体を洗浄すれば、細菌の繁殖を抑えて口臭予防にもつながります。
マウスピース型矯正中の方
マウスピース型矯正は、取り外しができる点が魅力ですが、
装置の清掃を怠ると、口臭の原因になりやすいというデメリットもあります。
マウスピース内に雑菌が繁殖すると、装着時に独特のにおいを感じるようになってしまいます。
おすすめのケア方法
外したマウスピースは水洗い
取り外した直後に水ですすいで細菌の繁殖を防ぎましょう。
マウスピースを装着する時は、歯磨きをしてお口の中がキレイな状態にして装着するので、
汚れが付くことは少ないですが、歯磨きをしないで装着すると汚れが付きやすくなり、密閉されるため、細菌が増殖します。
必ず歯磨きをしてから、マウスピースをつけるようにしてくださいね。
専用の洗浄剤で洗浄
水洗いだけで気になる場合には、食器洗い用の洗剤で優しく洗ってください。
また、マウスピースは、1~2週間程度で交換することが多いため、きちんと洗浄していると汚れが付きにくいですが、
気になる場合には、専用のマウスピース洗浄剤を使用するとより清潔になります。
共通してできる口臭対策
口臭予防は、基本ケアの積み重ねが大切です。
1 唾液の分泌を促す習慣づけ
唾液には口腔内を自浄する作用があり、細菌の増殖や口臭を防ぐ重要な役割があります。
・水分を意識して多めに摂取
・キシリトール入りガムを噛む
・頬やあご下を軽くマッサージする「唾液腺マッサージ」も効果的
2 舌のケアを習慣に
舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる白っぽい汚れがつきやすく、これが口臭の原因となることもあります。
専用の舌ブラシを使って、奥から手前にやさしくこすり落とすようにケアしましょう。
※ゴシゴシ擦ると舌を傷つけてしまうため注意が必要です。
3 定期的なプロフェッショナルケア
矯正中は、通常よりも歯石やバイオフィルムがたまりやすくなっています。
そのため、月1回程度の頻度で歯科医院でのクリーニング(PMTC)を受けることをおすすめします。
PMTCでは、家庭で落としきれない汚れを専用の機械と薬剤で汚れを除去してくれるため、
口臭の軽減だけでなく虫歯や歯周病の予防に効果的です。
口臭だけじゃない?歯列矯正中の清潔な口内環境がもたらすメリット
治療後の歯の美しさ・清潔感を保ちやすくなる
歯列矯正のゴールは、単に歯並びを整えることだけではありません。
歯列矯正後の見た目の美しさを長く保つためには、歯や歯ぐきの健康を維持することが大切です。
歯列矯正中にしっかりとセルフケアを習慣化できていれば、治療が終わった後も自然と良好な口腔習慣が続きやすくなります。
そうすると、治療後の歯の白さや清潔感を長くキープでき、仕上がりの満足度も高くなります。
自信をもって笑える口元へ
歯列矯正後に手に入れる整った歯並びとバランスの取れた口元は、笑顔の印象を大きく変えます。
加えて、歯列矯正中からきちんとケアをしていれば、口臭の不安もなく、安心して人と会話や食事を楽しめるようになります。
「見た目のために始めた矯正」が、「人前でも堂々と振る舞える自信」につながるでしょう。
まとめ
歯列矯正中の口臭を防ぐには、正しい知識と継続的なケアが必要です。
歯列矯正中の口臭は、装置による物理的な要因と、日々のセルフケアの不足が重なることで起こることが多いでしょう。
しかし、正しい知識を身につけ、適切なケアを行うことで、十分に防ぐことができます。
・毎日の歯磨きと装置の清掃を丁寧に
・歯科医院でのサポートも活用する
・「歯列矯正中の口臭」は放っておかない
自分自身の歯を守りながら、理想の歯並びを目指すために、今できることから始めてみましょう。
矯正中の口臭やケア方法に不安がある方は、当院にお気軽にご相談ください。
患者様の治療ステージや生活習慣に合わせたアドバイスを受けることが、長期的な口腔の健康につながります。
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